旬の野菜はどれも栄養価が高くて美味しいですよね。
春を代表する野菜はたくさんありますが、山菜や木の芽は春の一定の期間しか食べられません。そう思うと更に美味しさはアップします。春がやってきたと感じさせてくれる食べ物です。

先日、そんな山菜を採ってきました。
そんな春のニュースのおすそ分けとともに、旬のものを採ることの大切さや効果などをまとめてみました。

春を感じる山菜、旬菜

こちらは家の近くに生えていたワラビです。

わらび

重曹で灰汁抜きしてみそ汁で頂きました。ほのかな苦味がたまりません。春の時期の山菜や旬菜はこの苦味が特徴ですね。

日本での山菜や旬菜はどんなものがあるでしょうか。

思いつくところではわらび、タケノコ、うど、菜の花、ぜんまい、よもぎ、こごみ、ふき、ふきのとう、タラの芽、イタドリ。ちょっと自然のあるところでよく見かける、ギシギシノビルも簡単に手に入れることができます。(ノビルは酢味噌和えが一番合うと思います)

この春にお目見えする山の幸は、実は私たち日本人にはとても大切な食材です。



山菜、旬菜、木の芽にはデトックス効果あり

春に芽吹く山菜や旬菜には、現代の栄養学でははかることのできないデトックス効果があると昔から言われています。春だけの山菜や旬菜には、数字で解明できないパワーがあるのでしょう。

栄養学的に分かっていることは、まだ一部かも知れません。
たとえば野菜には色々栄養がありますが、その中でもカリウムは重要なミネラルのひとつです。春の山菜や旬菜にはそのカリウムが多く含まれているものが結構あります。
カリウムの特徴のひとつに体の中の余分なナトリウムを排出するということが挙げられますが、これは日本の気候に合った素晴らしいデトックス(体内浄化)です。

緑黄色野菜は山菜と比べると、もっとたくさんの栄養が含まれています。栄養だけで言えば緑黄色野菜に軍配が上がるでしょう。
しかし春だけの食材には、栄養とはまた異なる重要な役目がある訳です。

自然の恵みには重要な意味と価値がある

四季を通じて旬の食べ物は、どれもその気候風土に合うようにできています。自然の恵み、自然の摂理なのですね。

夏の暑い時には体を冷やす食べ物が多く、秋には冬に備えて体に体力がつくような食べ物が出てきます。冬場は体が温まるような食べ物が多いですね。
そして春はデトックスできる食材が多く出回ります。

その理由はこうです。
寒い季節を乗り切れるよう冬は塩分などのミネラルが必要となり、それが体内に溜まった状態になっています。気候が暖かくなるとそれらはもう体には余分となります。これらの成分を排出しやすくするため、デトックス作用のあるものが出回るのです。

デトックスすることで体が目覚めると言っても良いでしょう。
山菜、旬菜は栄養を補う事とは異なり体に必要ではなくなった余分となった物を排出するのです。

この時期の自然の恵みには、そういった意味が込められています。
冬の間蓄積された不要なものを排出し、体を目覚めさせてくれる山菜や旬菜、木の芽を大いに活用しましょう。

但しここでも摂り過ぎは禁物です。
何事も適量、ほどほどに春の恵みを頂いて下さいね。