長年インスタントの出汁は使わず、鰹節や昆布で出汁をとるようにしています。
良い昆布と良い鰹節を使うと、当然ながら素人でも美味しいお出汁がとれる訳です。
お出汁を少ししか使わないとか、昆布、鰹節をケチったら下手な料理が余計に不味くなってしまいます。

出汁

でもお出汁に使う昆布、鰹節はスーパーで買うと意外にお値段が張りますね。
そうすると勿体なくてたくさん使う気になれません。
しかし私はラッキーなことに、良い鰹節や昆布をけっこうお安く買えているのでご紹介しようと思います。

大阪茨木市の大阪府食品流通センター

もう20年にはなるでしょうか。
大阪の茨木市の友人宅に遊びに行った時、近くに安く買える所があるから行ってみないかと誘われて、行った先が大阪茨木市の大阪府食品流通センターです。
こんな所はお店を営んでいるような人しか入れないと思っていましたが、一般の人でも買い物ができる場所があるのです。

どこの店も専門店ばかり。昆布屋さんは昆布、お茶屋さんはお茶しか置いていません。
ここでは商品ひとつあたりの量がかなり大量なのですが、その分とてもリーズナブルなんです。

大阪では福島区の野田にある「大阪市中央卸売市場本場」が一番大きな卸売市場で、かつては天下の台所と言われた大阪の食を担っていました。

大阪市中央卸売市場

こちらでは申し込みをすれば、卸売り市場の見学も出来るようです。
面白そうなので一度行ってみたいと思っています。

さて、私が教えてもらった大阪府食品流通センターは、大阪茨木市にある中央卸売北部市場の付帯施設です。

大阪・茨木こだわり食材市場:昆布の中嶋食品工業

一般のスーパーマーケットとは違いプロの料理人など専門職の方が買い物に来ますから、照明が綺麗だったりおしゃれなポップが並んでいる感じではありません。

しかしその分、専門店で色々な種類のものを、それも大量に見つけて購入することが出来ます。
まるで宝探しみたいに楽しい買い物ができるのです。



味のバランスが絶妙な出汁鰹

鰹節は毎日の料理のお出汁には欠かせません。
スーパーでは一袋150g~250gぐらい入っていて、それなりのお値段しますよね。

我が家の鰹節は大阪府食品流通センターにある中嶋食品工業さんのものを愛用しています。他のお店の鰹節も色々試しましたが、自分の家の味に合っているのはこちらの出汁鰹でした。
いつも1㎏の袋のものを購入しています。(500g入りもあります)

鰹節 1

上だしと書かれたこの茶色い紙の袋。
何だか懐かしい気がしませんか?^^
中を開けるとこんな感じです。

鰹節 2

鰹をベースに鯖やむろ鯵などが入っているものと思われます。
(今度何が入っているか聞いてみます。教えてくれないかも知れませんが^^;)

出汁鰹は本来は何に使うかで鰹節をベースに、加える他の魚の配合が変わってきます。これはみそ汁やうどん用等です。

かつて町に公設市場というものがあった頃は、そこに鰹節専門のお店が必ず一軒はあり、鰹節だけじゃなくて鯖節、うるめ節など数種類が木の容器に入って並んでいました。
「みそ汁のお出汁を下さい」と言えばそれに合わせてブレンドしてくれたそうです。

そこにはプロとしての店主の味のセンスが生かされていました。
今でも美味しい和食やうどん屋さんでは、各店オリジナルブレンドで出汁を決めているのだと思います。

家庭で出汁をとるのにそこまでの拘りは必要ないかもしれませんが、味のバランスが気に入っているのでいつもこちらの出汁鰹を購入しています。

今回は普通の鰹節も買いました。
鰹節の中でも一番香りの高いとされる「本枯節」の鰹節です。

鰹節 3

鰹節自体が柔らかく、香りが良いのでお節に使う数の子のお出汁や茶碗蒸し、お吸い物の出汁にぴったりだと思います。
味の濃いお好み焼きのトッピングにはちょっと勿体ないぐらいです。冷ややっこの上に乗せるには最高かも知れません。

こちらもスーパー価格の約半値ぐらいでしたから、かなりお買い得です。

鰹節は封を開けるまで色も風味も変わることがありません。中に窒素ガスが入れられているためです。
封を開けると酸化が進みますから、開封後は空気を出来るだけ抜いて冷蔵庫に保存すると良いですね。

毎回本枯れ節を削って使うのが一番美味しいのはわかりますが、そういうわけにもいきませんから、せめて開封後の酸化が遅くなるような工夫をされると良いかと思います^^